アルバムSTORYが最高だという話
2020年6月。
あれ、もうNEWS LIVE TOUR 2020 STORYって全てのアリーナ公演を終えてドーム公演を迎えているはずでは…人生そう上手くいかないものだ。あれほどに楽しみにしていたことが、じわじわと全て「いつか」のものとなってしまった。
しかし、おかげで今の私にはこれでもかってほどの時間があるので、今更ながらNEWSの最新アルバムSTORYについて全曲思ったことを好きなだけ文字に起こすことにした。
(*ここまで読んでくれた人には先に言っておきますが、文章が上手いわけでも表現力があるわけでも考察力があるわけでもないごく普通のオタクが、ただ楽曲の感想を述べているだけのものなので、こんなやつもいるのだな~くらいに思っていただければ…)
普通と言いつつ、NEWSとNEWSの楽曲への愛は普通ではないかと!!!!
というわけで
ゴタゴタ前置きなどせずさっさと行こう~!
私とNEWSのSTORYへ!!!!
1.STORY
好き。
まず最初に聞こえてくる壮大なオーケストラ。トランペットの高らかなファンファーレが気持ちよく透き通っていて、今から一体何が始まるのかと聴く人をドキドキさせる。徐々に音量が大きくなるところも同じような効果を感じさせる。シゲちゃんのライナーノーツによるとこのオケは映画の劇伴レベルの人数で録音されたそう。そりゃこれだけダイナミックな音楽が出来上がるはずだ。約2分の聴く人によっては多少長いとも感じられるこの部分で、ライブではどのような映像が、演出が私たちを待っているのか。妄想だけで幸せになれる。
1:13から始まるモノローグ。これまた最高。
"You have finally made it to 4th area of Story.”
ついにあなたはStoryの4番目のエリアに到着したと。そうか、もう4つ目なのか。2017年、4年にも及ぶ壮大なプロジェクトの出発点だとは知らずに行った夢の国NEVERLAND。2018年、宇宙の果てまで着いていきたいと願った宇宙空間EPCOTIA。2019年、想像を膨らませていろんな体験をした仮想空間WORLDISTA。そして2020年、圧倒的リアルな世界、STORY。沢山の幸せな記憶が詰まったこのプロジェクトがついに最終章を迎えると思うと、なんだか自分が何かから旅立つような、そんな寂しささえある。
ところで“of Story”ってことはこれまでの3つの世界たちはすべてStoryの一部だったという解釈でオッケーなのか?NEVERLAND、EPCOTIA、WORLDISTA、STORYすべてがNEWSとの一つのStory(物語)だよ、ということだろうか。このモノローグ(歌詞カードにはないが公式Twitterが同じ英文のため引用)がSTORY表記ではなくStory表記であることを、こう勝手に解釈していいのか分からないが。まあ私の想像はこれかなと行き着いた。多分あまり深読みする必要がない部分だろう。笑
“Story is a bit different area compared to the other areas, this time you are traveling inside the member’s heart.”
Storyはほかのエリアと比べると少し異なるらしい。メンバーの心をめぐる旅らしい。これがNEVERLANDやEPCOTIA、WORLDISTAと違う、「圧倒的リアルさ」を表すのだろう。4人がインタビュー形式で語るフェードを聴いて納得だし、それらがちゃんと曲に繋がっている。NEWSのプロデューサー様、天才である。
話がズレてきたが、とにかくSTORYはイントロでこれだけ語れるほど素晴らしい。“Let the Journey Begin.”で会場の興奮はマックスになるだろう。ここからNEWSとの旅が始まるのだから。
いよいよNEWSの声が聴こえてくる。
胸に抱えたSTORY。今作もやはり歌いだしは増田さん。今回のグッズにあるネックレスをNEVERLANDの時からぼんやりイメージしていたまっすー。NEVERLANDに行っていた私たちの中で誰が3年後にNEWSからそんなプレゼントをもらえると誰が予想できただろうか。グッズだけでなく、きっと他にも色んなことをSTORYに向けて準備してきてやっと迎えたSTORYなのだろう。そんな「胸に抱えた STORY」をまっすーはどんな気持ちで歌うのだろうか。楽しみでならない。STORYを始めるのはNEWS増田貴久なのだ。
NEVERLANDの歌詞にもあった「脅威」「この世界は誰のモノ」、NEWSがデビューした「2003」年、WORLDISTAを思い出させる「想像ヲ超エタ Imaginary」、などなどとーーーーーーーにかくエモい。3つのアルバム名をまんま使っている時点でエモい。この曲を聞けばすぐに、「この作品ですべての点と点が繋がり、一つになる」が理解できる。ヒロイズムさんをはじめ、NEVERLANDからほぼ変わらない作詞・作曲・編曲家さんたちがNEWSのアルバムのリード曲を書き続けるとこんな夢のような楽曲ができあがるのか、と涙が止まらない。NEWSに曲を書いてくれる人がいて、NEWSがそれを全力で表現する。その愛と信頼で積み上げられた3年の集大成が、早くもこの一曲目で感じられた。
これまでの強いコンセプチュアルな世界とは違う為、曲調ももしかすると愛言葉のようなあたたかくて甘いリード曲がくるのでは?とどこかで思っていたが、全然そんなことはなく(笑)、これまで同様、ライブの始まり、アルバムの始まりにピッタリな勢いと強さが見られるバッチバッチにかっこいい曲だった。要するに最高のリード曲である。
2017年のライブツアーNEVERLANDを少し特別に感じている発言をところどころで聴いてきた気がするが、そんなNEWSが「超えろ NEVERLAND」と闘志みなぎる声でドームに響かせる瞬間が死ぬほど楽しみである。
2.SEVEN
好き。
私のなかで勝手に「ザ★NEWSな曲」というくくりがあるのだが、SEVENはここに当たる。「Weather NEWS」、「Departure」、「恋する惑星」、「DEAD END」、とか、大体アルバムに一曲は入っている曲。まっすぐで走り続けることを諦めないNEWSがはしゃぎながら歌うような曲はきっと私のドストライクゾーンなのだろう。というわけで当たりまえに好きになったこの曲。
Nから続くプロジェクトの大きなキーとなる「7」という数字がちりばめられていることや、NEWS4人を示す「4」が隠れているエモさなど歌詞の素晴らしさもいくらでも語れるが、そこは加藤シゲアキ大先生が話してくれているので割愛。
シンプルにライブで歌っているNEWSとC&Rを楽しむファンが想像できるこの曲調が大好きだ。「想い駆けていく4+7 君と追いかける4+7」の部分のメロディーが個人的にめちゃくちゃに好き。嫌なことも忘れてNEWSと明るくはっちゃけて楽しむ疾走感満載の楽曲がNEWSには沢山あって嬉しい。
私はシゲちゃんのライナーノーツから、「4+7」の7はFANだと読み取った。増田さんのラップパートでは「俺ら(4+7)無敵の(ELEVEN)」と歌っている。つまりNEWSとファンは無敵だとNEWSが歌っているのだ。そんな重い愛を、こんなにポップに歌ってC&Rの曲で参加型の楽曲にしてしまうNEWSが死ぬほど好きである。レスポンスの部分は完璧に覚えたので、あとはライブでNEWSとはしゃぐのみ。嗚呼、はやくライブに行かせてくれ…
3.SUPERSTAR
好き。
初めて聞いたのは去年のベストヒットかな?サッカーソング生まれのオタクの私には毎年秋にNEWSのクラブワールドカップタイアップソングを聴くことは何よりもワクワクすることだ。NEWS本人たちも言っていたが、これまでのサッカーソングに比べてテンポが遅いことに驚いた。もっと驚くのはそれでもこれまでと変わらない「NEWSの力強い応援歌」である要素があるところ。
もはやAメロBメロを一人ずつで歌うことに改めて驚くことはなくなったが、手越祐也が一人でサビを高らかに歌い上げるのを初めて聴いたときは鳥肌が立った。バラエティーでは迷いのない言動からスターだと笑いながらイジられることもあった彼だが、もとは目立たず端っこにいた少年だ。そこから並外れた努力と優しさから生まれた鎧のような強い心で、幾多の困難も乗り越え走り続けて本当のスーパースターになった。それが手越祐也である。その彼が、「君こそスーパースター」「あの敗北から一歩挑もう」と彼の愛するサッカーをする人だけでなく頑張る人たち全てに歌いかけているのである。これがどれだけの説得力を持つだろうか。彼が歌うのにピッタリな歌詞である。また、1番はそうして手越さんが高らかにサビを歌い始めるが、「誰かの情熱が~」からは4人になり声が重厚になる。そして2番はサビはじめから4人。そのちょっとした違いもまた、好きなポイントだ。
増田さんラップパートに「Story」の文字を潜ませた、サッカーソングでありながら確実にアルバムSTORYに繋がるという点も、粋なことするなあと感激。小山さんの落ち着いた安定した低音の支えも最高に好き。
Aメロの歌詞。何故ひらがな表記なのか…?これもまたシゲアキ大先生のおかげで解決。大和言葉を意識しているということは、ヒロイズムさんはこの曲でも「日本」を感じさせる要素を潜ませたのだと思った。BULEも普段聴くポップに聴こえて、和楽器が聴こえてきたり…サッカー選手だけでなく頑張る人すべてに響くNEWSの応援歌でありつつ、しっかり日本を掲げている「サッカーソング」は間違いなくNEWS固有の武器である。私のスーパースターNEWSがこの曲を歌う日が来ることを心から待っている。
4.何度でも
好き。最初の感想、「こんなおしゃれな応援ソングある…?」だった。シゲちゃん、第一声がこんなアホな感想でごめん…けれど本当にそう思った。☆Taku Takahashiさんといえば、「Brightest」や「AVALON」、「IT’S YOU」、「インビジブルダンジョン」、「Digital Love」、そして各アルバムのINTERなどを作曲している方だが、これらの曲はこれまでのライブの演出もライトや映像など毎年見たことのないものを更新してくれる、私の中で“新しくてお洒落な幻想的な曲風”の部類である。特に「AVALON」「Digital Love」などは私の知らない世界といった印象で、決してリアルな世界ではなかった。しかしこの「何度でも」という曲、急に圧倒的リアルじゃん…
大人っぽくてお洒落なのに、並ぶ言葉も4人の声もとても優しい。シゲちゃんの歌いだし、めちゃくちゃしっとり穏やかで大好き。
「広がる世界は理想じゃないけど」「悔やんだ時間は戻らないけど」さらっと歌っているけどこの歌詞、なかなかに重い。そしてその分、共感する。しかしこれがこんなに大人っぽくてお洒落な曲に乗っているからこそ優しくスーッと心に伝わる。泥臭く真っすぐに誰かを、そして自分を鼓舞しながら応援してきたNEWSだからこそ今歌える曲なのだろう。何度でもまた歩き出すと、そっと言葉を置いて微笑みかけるような4人が頭に浮かんでいる。そんな4人が何度でも立ち上がり歩き出すというのだから、きっと私にもできるはず。
え、まだ4曲……?
続きはまたいつか書こう……